Baseline
選手一覧に戻る

Alperen Sengun

#28

Houston Rockets/C / PF

年齢
23歳
身長
211cm (6-11)
体重
110kg (243lbs)
ドラフト
2021 1巡目 16位
NBA経験
5年目
2026-27 年俸
$35,642,202
Rookie Extension2025-2030FA予定: 2030

2024年7月にロケッツと5年約1億8500万ドルのルーキー延長契約に合意(2025-26シーズンより開始、2029-30シーズンまで)

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

2025-26シーズンのHouston Rockets (ヒューストン・ロケッツ) で72試合すべてに先発し、平均33.3分 (上位帯 28.0〜33.9分) を担う攻撃の中心軸です。平均20.4得点は上位帯 (20.0〜27.9)、平均8.9リバウンドも上位帯 (8.0〜11.4)、平均6.2アシストも上位帯 (5.5〜8.4) に入り、ビッグマンとしては稀な三部門同時の高水準を実現しました。

最大の武器はポストとからのパッシングで、AST% (アシスト率) 28.2% はエリート帯 (27.0%以上) に該当します。ダブルチームが寄った瞬間に逆サイドのコーナーへ届けるスキップパス、からのリターンパス、ショートロールでの4対3処理まで読みの引き出しが広く、USG% (ユーセージ率) 25.9% という上位帯 (22.0〜25.9%) の負荷を背負いながら TOV% (ターンオーバー率) 11.6% を下位帯 (11.6%以上) に収める判断精度を保っています。

得点技術も独特です。左右両方のジャンプフックを同じフォームから打ち分け、ピボットで相手の重心を割ってからのアップアンドアンダー、ドロップステップ、柔らかいタッチのフローターまでフィニッシュの選択肢が広く、FG% (フィールドゴール成功率) 51.9% は上位帯 (48.0〜54.9%) に位置します。垂直跳びの高さに依存しない崩し方であるため、接触の強さに成功率が左右されにくいのも利点です。

ガラスへの当たりも強く、ORB% (オフェンシブ・リバウンド率) 8.9% は上位帯 (6.0〜9.9%)、TRB% (トータル・リバウンド率) 13.3% も上位帯 (11.0〜13.9%) に入ります。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

最大の構造的欠点は外角の非力さです。3P% (スリーポイント成功率) 30.5% は評価基準で平均以下 (33.0%未満) にあたり、試投数も平均1.8本と少ないため、相手ビッグに大きく下がって守られる余地を与えます。FT% (フリースロー成功率) 69.1% も平均帯 (75.0〜79.9%) に届かず、平均5.2本という比較的多い試投数を考えると取りこぼしは小さくありません。

この2点が響き、総合効率は平均前後で頭打ちです。TS% (トゥルー・シューティング成功率) 56.9% は平均帯 (57.0〜58.0%) にわずかに届かず、eFG% (実効フィールドゴール成功率) 53.7% も平均帯 (53.5〜54.4%) の下端にとどまります。FG% 51.9% が上位帯にありながら総合効率が平均を割るのは、効率を増幅する3Pとフリースローという2つの装置を欠くためです。

ターンオーバーは率としては良好でも実数は平均3.2本と多く、ポストで一度抱え込んだ際のディグやダブルチームからの被奪取が、そのまま相手の速攻に直結します。守備では平均1.1ブロックが平均帯 (0.5〜1.1) の上端にとどまり、垂直方向の抑止力は一級品ではありません。DRtg (ディフェンシブ・レーティング) 114 も平均目安 (114前後) どまりで、彼を守備の土台に据える設計は成立しません。

勝利貢献系の指標も伸びていません。Net Rtg (ネット・レーティング) +3.4 はリーグ平均 (0.0前後) を上回るものの、上位帯 (+4.0〜+9.9) には届いていません。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

背中向きのポストとを主戦場にする、現代では希少なハブ型ビッグです。2025-26シーズンは平均15.6本の試投から8.1本を沈め、FG% (フィールドゴール成功率) 51.9% は上位帯 (48.0〜54.9%)。左右のジャンプフック、ピボットからのアップアンドアンダー、ドロップステップ、ソフトタッチのフローターと選択肢が広く、爆発的な垂直跳びに頼らない設計であるためリムでの変換が接触の強さに左右されにくいのが特徴です。

パスは副産物ではなく攻撃設計の中核です。平均6.2アシスト・AST% (アシスト率) 28.2% はともにエリート帯 (5.5〜8.4、25.0〜34.9%)。を起点にしたシリーズ、からのバックドア供給、ショートロールでの4対3処理を高速で判断し、AST/TO (アシスト・ターンオーバー比) は約1.9で平均帯 (1.8〜2.4)、TOV% (ターンオーバー率) 11.6% は下位帯 (11.6%以上) に収まります。一方で実数のターンオーバーは平均3.2本と多く、ポストで抱え込んだ際の被ディグは失点直結のリスクを残します。

ただしスペーシングの提供者ではありません。平均1.8本試投・3P% 30.5% (平均以下、33.0%未満) では相手ビッグが常時ペイントに沈み込むため、味方のドライブレーンは構造的に狭くなります。平均5.2本のフリースローを獲得する接触創出力を持ちながら、FT% 69.1% (平均帯 75.0〜79.9% に届かず) がその価値を目減りさせました。

結果として TS% (トゥルー・シューティング成功率) 56.9% は平均帯 (57.0〜58.0%) に届かず、eFG% (実効フィールドゴール成功率) 53.7% も平均帯 (53.5〜54.4%) 止まりです。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備は「明確な穴」から「許容範囲」へ移行した段階にあります。ドロップコーバレッジでのポジション取りと腕を上げたままのコンテスト、ポストでの体の入れ替えは向上しており、フィジカルに当たってくるビッグに対しては下半身の強さで押し負けません。

非得点貢献の中核はリバウンドです。平均8.9本 (上位帯 8.0〜11.4)、TRB% (トータル・リバウンド率) 13.3% (上位帯 12.0〜17.9%)、ORB% (オフェンシブ・リバウンド率) 8.9% (上位帯 7.5〜11.9%)、DRB% (ディフェンシブ・リバウンド率) 17.7% (平均帯 10.0〜17.9% の上端) と攻守双方のガラスに関与し、ポゼッション数そのものを増やします。

一方で限界も残ります。垂直方向の爆発力に乏しくリム到達後の抑止力は一級品ではなく、スイッチでペリメーターへ引き出された際はスピードのあるハンドラーに角度を取られる場面が残ります。チーム守備の帰結として DRtg (ディフェンシブ・レーティング) 114 は平均目安 (114前後) にとどまっており、彼を守備の起点に据えるより、バックコートに対人圧力の高い守備者を並べて負荷を分散させる編成が前提となります。

その上で、72試合フル先発・平均33.3分 (上位帯 28.0〜33.9分) という稼働量をこなしている点は、この負荷配分を通年で成立させる実務的な土台として評価できます。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 72 試合先発 72 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

5 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26HOU23727233.38.1-15.651.90.6-1.830.53.6-5.269.13.05.98.96.21.21.13.23.320.4
2024-25HOU22767631.57.5-15.049.60.3-1.223.33.9-5.669.23.46.910.34.91.10.82.62.819.1
2023-24HOU21636332.58.4-15.653.70.5-1.829.73.9-5.669.32.96.49.35.01.20.72.63.321.1
2022-23HOU20757228.95.9-10.755.30.3-0.833.32.7-3.871.53.25.89.03.90.90.92.63.414.8
2021-22HOU19721320.73.5-7.347.40.4-1.624.82.3-3.271.11.93.55.52.60.80.92.03.09.6
通算535829.36.6-12.852.00.4-1.429.23.3-4.770.18.64.51.00.92.616.9
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ