Baseline
選手一覧に戻る

Brandon Ingram

#3

Toronto Raptors/SF

年齢
28歳
身長
203cm (6-8)
体重
86kg (190lbs)
ドラフト
2016 1巡目 2位
NBA経験
10年目
2026-27 年俸
$40,000,000
Contract Extension2025-2028FA予定: 2028

2025年2月にNew Orleans PelicansからToronto Raptorsへトレードで移籍し、同時に3年間の契約延長にサイン。2025-26シーズンが延長契約の初年度。

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

Toronto Raptors移籍後初のフルシーズンとなった2025-26は77試合すべてに先発し、平均33.8分(上位帯28〜33.9分)・平均21.5得点(上位帯20〜27.9)を記録した一次スコアラー。USG% (使用率) 26.4%はエリート帯(26.0%以上)に入り、ハーフコートで攻撃を託される立場にありながらTOV% (ターンオーバー率) 9.8%を平均帯(8.5〜11.5%)に抑えており、高負荷と低リスクを両立できる点は稀有な資質である。203cmの長いストライドから繰り出すミッドレンジのプルアップとフェイダウェイは打点が高く、ディフェンダーの接近そのものを無効化できるため、ショットクロック終盤の解決役として計算が立つ。3P% (3ポイント成功率) 38.2%は上位帯(36.5〜39.9%)、FT% (フリースロー成功率) 82.0%も上位帯(80〜87.9%)で、Stretch Big (ストレッチビッグ) のタグ通りアウトサイドからも得点でき、フロアを広げられる。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

効率面では一次オプションとして物足りない水準にとどまる。2025-26のFG% (フィールドゴール成功率) 47.7%は平均帯(45〜47.9%)の上限、eFG% (実効フィールドゴール成功率) 52.9%は平均帯(53.5〜54.4%)を下回り、TS% (トゥルー・シューティング成功率) 57.3%も平均帯(57〜58%)の下限で、USG% 26.4%という高い負荷に見合った変換効率は得られていない。ロングツーを多用するショットプロファイルの副作用としてフリースロー試投は4.6本にとどまり、リムとファウルラインという高価値エリアでの得点確保が細い。プレーメイクもDB収録の2023-24でAST% (アシスト率) 25.9%だったのに対し2025-26は16.9%へ後退し、平均3.7アシストに対して平均2.4ターンオーバー、AST/TO (アシスト/ターンオーバー比) は約1.5と平均帯(1.8〜2.4)を明確に下回るため、Post Hub (パッシングビッグ) としての起点機能は限定的である。ORB% (攻撃リバウンド率) 2.4%は下位帯(2.5%未満)で、シュート後のセカンドチャンス創出にはほぼ関与しない。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

攻撃の設計はミッドレンジ起点のアイソレーションが中核。2025-26は平均16.7本のフィールドゴールを試投して8.0本成功、うち3P試投は4.6本・成功1.8本であり、試投の過半をからベースライン寄りの2P領域が占める構成である。長い腕とルーズなハンドリングでスイッチを引き出し、ジャブステップとフェイクで距離を作ってから高い打点で打ち切るため、タフショットの成立率そのものは高く、停滞したハーフコートの逃げ道として機能する。同時にこのショットセレクションは効率の天井を規定しており、eFG% 52.9%、TS% 57.3%、ORtg (オフェンシブ・レーティング) 115(平均114前後)と、産出量の割に効率は平均圏を出ない。プレーメイクはドライブに対するヘルプを引き出してのが主で、平均3.7アシスト・AST% 16.9%はいずれも平均帯の下位に位置し、他者を組織的に動かす起点というより自己完結型の得点者である。ただしボール保持時間が長いにもかかわらずTOV% 9.8%と失点リスクは低く抑えられており、「効率は平凡だが破綻もしない」高使用率ウィングという像が実態に近い。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備はサイズと機動力を併せ持つウィングとして及第点の内容。平均0.7ブロックは平均帯(0.5〜1.1)で、からのにも一定の関与がある。もっとも平均0.8スティールは平均帯(0.8〜1.2)の下限、DRtg (ディフェンシブ・レーティング) 114(低いほど良い)は平均並み(114前後)、NetRtg (ネットレーティング) も+1にとどまり、オンコートで守備を押し上げる決定力までは伴っていない。190ポンド(86kg)という細身のフレームゆえにポストアップやドライブのコンタクトで押し込まれやすく、スイッチ後のミスマッチ対応には耐性の不安が残る。リバウンドは平均5.6本、DRB% (守備リバウンド率) 14.4%・TRB% (総リバウンド率) 8.3%といずれも平均帯で、ディフェンスリバウンドの回収には参加するがボードを支配する存在ではない。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 77 試合先発 77 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

10 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26TOR28777733.88.0-16.747.71.8-4.638.23.8-4.682.00.84.85.63.70.80.72.41.921.5
2024-25NOP27181833.18.6-18.546.52.4-6.437.42.6-3.185.50.94.65.65.20.90.63.82.522.2
2023-24NOP26646432.97.8-15.949.21.3-3.835.53.8-4.880.10.74.45.15.70.80.62.52.320.8
2022-23NOP25454534.29.0-18.648.41.4-3.639.05.3-6.088.20.55.05.55.80.70.43.32.624.7
2021-22NOP24555534.08.2-17.946.11.3-4.132.74.8-5.982.60.65.25.85.60.60.52.72.222.7
2020-21NOP23616134.38.4-18.046.62.3-6.138.14.6-5.287.80.64.34.94.90.70.62.52.023.8
2019-20NOP22626233.98.2-17.746.32.4-6.239.15.0-5.985.10.85.36.14.21.00.63.02.923.8
2018-19LAL21525233.97.0-14.049.70.6-1.833.03.8-5.667.50.84.35.13.00.50.62.52.918.3
2017-18LAL20595933.56.1-12.947.00.7-1.839.03.3-4.868.11.04.45.33.90.80.72.52.816.1
2016-17LAL19794028.83.5-8.740.20.7-2.429.41.7-2.762.10.83.24.02.10.60.51.52.09.4
通算1057233.17.3-15.447.01.4-3.936.33.9-4.979.25.24.20.70.62.519.8
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ