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Corey Kispert

#24

Atlanta Hawks/SF / PF

年齢
27歳
身長
198cm (6-6)
体重
102kg (224lbs)
ドラフト
2021 1巡目 15位
NBA経験
5年目
2026-27 年俸
$13,975,000
Standard Veteran Contract2025-2029FA予定: 2029

2024年10月に結んだ4年5,400万ドルの延長契約(2025-26シーズン開始、2028-29シーズンはクラブオプション)。

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

Corey Kispertの最大の武器は、オフボールで動き続けながら放つキャッチ&シュートの再現性である。2025-26シーズンは1試合18.6分の出場ながら3P (スリーポイント) を4.1本試投しており、FGA (フィールドゴール試投数) 6.8本のうち6割前後を3Pが占める、極端なスペーサー型の試投配分を維持した。3P% (スリーポイント成功率) 36.7%はリーグ平均以上の帯(36.5〜39.9%)に入り、出場時間が削られた中でも単位時間あたりの試投量を落とさずに確率を保っている点が評価できる。

総合的なショット効率も高い水準にある。TS% (トゥルー・シューティング成功率) 60.9%、eFG% (エフェクティブ・フィールドゴール成功率) 57.7%はいずれもリーグ平均以上の帯にあり、特にeFG%はエリート基準の58.0%にあと一歩という位置である。FT% (フリースロー成功率) も2023-24シーズンの72.6%から2025-26シーズンは79.4%へと明確に改善しており、ラインからの安定感が一段上がった。

もう一つの明確な強みがボールセキュリティである。TOV% (ターンオーバー率) 7.9%は平均以上の基準(7.0〜8.4%)に該当しす水準で、ターンオーバーも1試合0.8個にとどまる。を受けた際に無理なドライブや強引なスキップパスへ逃げず、ワンドリブルからのプルアップか逆サイドへのスイングパスで局面を清算する判断が徹底されており、オフェンスの流れを止めない。

シュートメカニクスは、低く速いセットアップからのコンパクトなリリースが持ち味である。やワイドピンをくぐった直後、あるいはドライブ&キックでボールが飛んできた瞬間にそのまま上体を作れるため、ディフェンスのが到達する前に打ち切れる。この「止まらずに打てる」性質がコーナーとウイングのスペーシングを常時成立させ、味方ハンドラーのドライブレーンを押し広げる。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

最大の課題は、チーム内での役割そのものが縮小していることである。ワシントン時代の2023-24シーズンには25.8分・13.4得点・USG% (使用率) 19.1%を記録していたが、アトランタで迎えた2025-26シーズンは18.6分・9.2得点・USG% 17.9%まで低下した。9.2得点はリーグ基準では平均以下の帯であり、USG% 17.9%も平均的な水準に位置する。出場も58試合にとどまり、82試合フル稼働を前提にできる駒ではなくなっている。

累積生産を測る指標は特に厳しい。PER (プレイヤー・エフィシエンシー・レーティング) 8.4はリーグ平均の15.0を大きく下回り、平均以下の目安である12.0すら割り込む。単位効率が良くても、出場時間と試投数の絶対量が小さいため、勝利への寄与量としては控えめな水準にとどまっている。

自己創出力の欠如は依然として解消されていない。AST% (アシスト率) 12.1%はリーグ平均帯(9.0〜19.9%)に該当し、1試合1.6アシストという数字が示す通り、自らピック&ロールを操ってハーフコートを回す役回りは担えない。FTA (フリースロー試投数) も1試合1.7本と少なく、ドリブルからリムに圧力をかけてファウルを引き出す手段を持たないため、3Pが落ちた日に得点を作り直す代替経路がほとんど存在しない。シュートタッチへの依存度が構造的に高く、確率が落ち込んだ試合ではコート上での存在価値が急速に薄れる。

効率面にも緩やかな下降が見られる。2023-24シーズンに記録したTS% 62.2%・eFG% 60.1%・3P% 38.3%に対し、2025-26シーズンはTS% 60.9%・eFG% 57.7%・3P% 36.7%と、いずれも一段下の水準へ後退している。副次的貢献も限定的で、ORB% (オフェンスリバウンド率) 2.2%・DRB% (ディフェンスリバウンド率) 9.1%はいずれも平均以下の帯、スティール0.3本・ブロック0.2本も平均以下で、ボックススコアに残る守備イベントをほぼ生み出さない。Net Rating (ネットレーティング) -7.0は平均以下(-4.0未満)の水準であり、出場中のチーム収支という点でもプラスを持ち込めていない。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

2025-26シーズンのKispertは、ボールを持たない位置取りで効くオフボール・スペーサーとして機能した。1試合18.6分で9.2得点、FGA 6.8本のうち4.1本が3Pという試投配分は、彼のオフェンスがほぼ完全にキャッチ&シュートと限定的な・アタックで構成されていることを示している。USG% 17.9%は平均的な水準の帯にあり、プレーコールの起点に置かれる場面は少ない。

ショット効率は良好な部類に入る。TS% 60.9%・eFG% 57.7%はいずれもリーグ平均的な水準の帯である。一方でFG% (フィールドゴール成功率) 46.7%は平均帯(45.0〜47.9%)にとどまり、3P% 36.7%も平均以上ではあるものの、ワシントン時代の2023-24シーズンに記録した38.3%からは低下している。TS%も同シーズンの62.2%から、eFG%も60.1%から後退しており、効率の絶対水準は依然高いがピーク時からは一段下がった位置にある。

プレー内容としては、コーナーとウイングを往復するリロケーション、/ワイドピンからのカールとフレア、ハンドラーがペイントへ侵入した瞬間のドリフトが主要な仕事になる。ヘルプが寄った一瞬を突くリリースの速さがあり、を受けた場合はワンドリブルからのプルアップか直線的なストレートラインドライブで対応する。ただしドリブルでディフェンダーを外し、自力でフィニッシュまで持ち込む力は限定的で、FTA 1.7本という低いフリースロー獲得量がそれを裏付けている。ミッドレンジやポストアップで得点を作り直す引き出しも乏しく、得点手段の幅という点では明確に一芸型である。

プレーメイクは補助的な役割にとどまる。1.6アシスト・AST% 12.1%はリーグ平均帯(9.0〜19.9%)に該当しが、ターンオーバー0.8個・TOV% 7.9%という平均以上の水準のボールセキュリティと組み合わさることで、AST/TO (アシスト・ターンオーバー比) は約2.0(1.6/0.8)と平均帯に収まる。ボールを止めない、余計なドリブルを挟まない、逆サイドへ素早くスイングする——という0.5秒ルール的な処理でオフェンスの循環を壊さないことが、パス面での主な価値である。オフェンスリバウンドへの関与はORB% 2.2%と平均以下で、2023-24シーズンの1.4%からわずかに増えたとはいえ、シュート後は基本的にトランジションディフェンスへの帰陣を優先する配置になっている。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備では、198cm・102kgというウイングとして標準的なサイズを活かし、チームディフェンスの約束事に沿ったポジショニングで穴を作らないことを主眼とした役割を担う。オフボールでのローテーション、ネイル(付近)でのヘルプ、コーナーへのといった実務の遂行度は高く、スクリーンナビゲーションでも安易に下をくぐらず追走を続けるため、相手シューターに致命的なフリーを与える頻度は低い。

一方で、守備で自らアドバンテージを生み出すタイプではない。スティール1試合0.3本・ブロック0.2本はいずれも平均以下の水準で、パスレーンを読んで奪う、リムでシュートを叩き落とすといったイベント生成はほぼ期待できない。横方向の初速では一線級のガードに劣るため、PoA (ポイント・オブ・アタック) で単独隔離された場合は抜かれてからヘルプに依存する展開になりやすく、逆にサイズで上回る大型フォワードにポストへ持ち込まれた際も押し込みを完全には止め切れない。DRtg (ディフェンスレーティング) 116はリーグ平均の114前後よりやや悪い数値であり、Net Rating -7.0(平均以下の-4.0未満に該当)と併せて、出場中のチーム収支はマイナス側に振れている。ただしこれはチーム全体の守備環境の影響も大きく、彼個人の責任として切り分けられる数値ではない。

リバウンドは明確な弱点である。TRB% (トータル・リバウンド率) 5.6%、DRB% (ディフェンスリバウンド率) 9.1%、ORB% (オフェンスリバウンド率) 2.2%はいずれもリーグ平均の帯を下回り、1試合2.3リバウンドという数字が示す通り、ディフェンスリバウンドの確保はビッグマンに委ね、自身はボックスアウトとフロアバランスの維持に徹する使われ方になっている。総じて、守備は「戦術を破綻させない実務担当」としては水準を満たすが、守備でチームの基準線を引き上げる駒ではない。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 58 試合先発 10 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

5 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26TOT27581018.63.2-6.846.71.5-4.136.71.3-1.779.40.51.82.31.60.30.20.81.09.2
ATL2739818.23.2-7.145.51.5-4.135.41.3-1.681.00.51.72.31.50.20.20.81.09.2
WAS2719219.53.1-6.349.61.6-4.039.51.4-1.876.50.32.02.31.70.40.20.71.19.2
2024-25WAS2661026.34.2-9.345.12.0-5.436.41.2-1.485.20.62.43.01.70.40.21.01.611.6
2023-24WAS25802225.84.8-9.948.62.3-6.038.31.4-2.072.60.42.42.82.00.50.21.21.813.4
2022-23WAS24744528.33.9-7.949.72.2-5.242.41.0-1.285.20.42.42.81.20.40.10.71.311.1
2021-22WAS23773623.43.0-6.745.51.5-4.235.00.7-0.887.10.72.02.71.10.50.30.61.28.2
通算535024.73.8-8.247.11.9-5.038.21.1-1.478.62.71.50.40.20.910.8
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ