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Dyson Daniels

#5

Atlanta Hawks/PG / SG

年齢
23歳
身長
201cm (6-7)
体重
90kg (199lbs)
ドラフト
2022 1巡目 8位
NBA経験
4年目
2026-27 年俸
$25,000,000
Rookie Extension2026-2030FA予定: 2030

2025年10月にホークスと4年1億ドルの契約延長に合意(2026-27シーズンより開始、オプションなし)

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

NBA屈指のPoA Defender (ペリメーターストッパー / 攻撃起点の対人守備者) であり、2025-26シーズンも平均2.0スティールを記録。これは評価基準における elite (1.8以上) の帯に該当し、リーグ最高峰のボール奪取能力を維持しています。

201cmという長身とガード離れしたウイングスパン、そして横方向のスライドを高速で刻めるフットワークを併せ持ち、相手のPG (ポイントガード) からウイングまでを実質的に一人でカバーできる守備レンジを持ちます。ボールへの手の差し込み方が卓越しており、ドリブルの突き出し際を下から弾く「ディグ」と、パスレーンでの読みによるインターセプトの両方から数字を作れるため、ガンブルに依存しない再現性の高いスティール生産が可能です。

プレイメイクでも確かな価値を示しました。平均5.9アシストは平均以上の帯 (5.5〜8.4) に入り、TOV% (ターンオーバー率) 9.6% は平均的な水準の帯 (8.5〜11.5%) に収まる低ミス水準。AST/TO (アシスト・ターンオーバー比) はおよそ3.3で、こちらも平均以上の帯 (2.5〜3.4) に該当します。ピック&ロールでビッグのダイブ、のコーナーへとボールを正確に配給し、無理のない判断で攻撃を回せるのが持ち味です。

FG% (フィールドゴール成功率) 51.7% は平均以上の帯 (48.0〜54.9%) にあり、リムでのフィニッシュとカット、トランジションでの走り込みからの得点は高い成功率で決め切っています。リバウンドでも平均6.8本を記録し、TRB% (トータル・リバウンド率) 10.0%、ORB% (オフェンシブ・リバウンド率) 7.1% はリーグ全体では上位帯ですが、ガードとしては極めて高い数値です。

耐久性も強みで、76試合すべてに先発し平均33.2分(平均以上の帯 28.0〜33.9分)出場。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

最大の課題は外角シュートです。3P% (スリーポイント成功率) 18.8% は評価基準で平均以下 (33.0%未満) にあたるだけでなく、リーグ全体でも最低水準。試投数も平均1.5本と極端に少なく、2023-24シーズンの31.1%から2025-26シーズンの18.8%へと確率がさらに落ち込みました。ディフェンダーからは「打たせて構わない」と割り切られ、ドロップして味方のドライブレーンを塞ぐ守り方を誘発するため、ハーフコートでのスペーシング破壊要因になっています。

FT% (フリースロー成功率) 61.5% も平均以下 (68.0%未満) で、平均1.6本という試投数の少なさと合わせ、接触を作って得点効率を押し上げる回路を持ちません。この2点が効いて、総合効率指標は伸びていません。TS% (トゥルー・シューティング成功率) 54.2% は平均以下 (55.0%未満)、eFG% (実効フィールドゴール成功率) 53.2% も平均帯 (53.5〜54.4%) にわずかに届かない水準です。FG% 51.7% という平均以上のフィニッシュ確率を持ちながら総合効率が平均を割るのは、3PとFTという効率の増幅装置を欠いているためです。

自力での得点創出量も限定的です。USG% (ユーセージ率) 15.7% は平均的な水準の帯 (15.0〜21.9%) で、平均11.9得点は平均帯にとどまります。名目上は司令塔役を担いながら AST% (アシスト率) 23.0% は上位帯 (20.0〜26.9%) にとどまり、ハーフコートで単独で攻撃を破壊できるオンボール創出者ではありません。

守備面でも死角はあります。ブロックは平均0.4本と平均以下の帯 (0.4以下) にとどまり、リムプロテクションは担えません。ポストでのに対しては、細身の体格ゆえに背中で押し込まれる場面も残ります。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

オンボールとオフボールを行き来する低ユーセージ型の攻撃者です。USG% (ユーセージ率) 15.7% は平均的な水準の帯 (15.0〜21.9%) にあり、自らシュートを増やしにいくタイプではありません。平均11.9得点は平均帯 (10.0〜19.9) に収まり、得点源というよりも攻撃を淀ませない潤滑油として機能しています。

得点の内訳はリム偏重です。FG% (フィールドゴール成功率) 51.7% は平均以上の帯 (48.0〜54.9%) にあり、トランジションでの先行、カッティング、そしてビッグとの2メンゲームからのダウンヒルアタックで高確率にペイントを陥落させます。一方で TS% (トゥルー・シューティング成功率) 54.2% は平均以下 (55.0%未満)、eFG% (実効フィールドゴール成功率) 53.2% も平均帯 (53.5〜54.4%) に届きません。平均1.5本試投・成功率18.8%という外角、そして平均1.6本試投・成功率61.5%というフリースローが効率を押し下げているためで、リング周辺での高確率と総合効率のギャップがこの選手の攻撃像を端的に表しています。

プレイメイクは着実に伸びました。2023-24シーズンの平均2.7アシスト・USG% 12.3%から、2025-26シーズンには平均5.9アシスト・USG% 15.7%へ拡大し、76試合すべてで先発してハンドラー役を任されています。ピック&ロールではビッグのダイブへのポケットパス、ヘルプを引き出した後の・スキップパス、からの再展開といった判断を無理なく選択。TOV% (ターンオーバー率) 9.6% は平均的な水準の帯 (8.5〜11.5%)、AST/TO はおよそ3.3で平均以上の帯 (2.5〜3.4) に入り、ボール保持者としての安全性は高水準です。AST% (アシスト率) 23.0% は上位帯 (20.0〜26.9%) で、創出量そのものはリーグ基準で突出はしていません。

ミスを最小化しつつ確率の高いショットのみを選ぶ設計が、個人効率の限界を抱えながらもチームの得点効率にプラスを残す構図です。ただし、シューティングが機能しない以上、彼をコート上に置いた際のフロアスペースは常に一人分狭くなり、周囲にシューターを厚く配置する編成上の制約を課します。ORB% (オフェンシブ・リバウンド率) 7.1% は上位帯の上端で、ガードとしてはセカンドチャンスへの関与が目立ちます。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備こそがこの選手の中核価値です。PoA Defender (ペリメーターストッパー) として相手の第一起点に張り付き、201cmの長身と長いウイングスパン、そして低い重心から刻める横方向のスライドで、PGからウイングまでのマッチアップを引き受けます。2025-26シーズンの平均2.0スティールは評価基準の elite (1.8以上) に該当し、リーグ最上位のスティール生産を継続してきた実績から All-Defensive First Team (オールディフェンシブ1stチーム) 選出歴も持ちます。

スティールの質も高く、ドリブルの突き出し際を下方向から弾くディグ、やポストエントリーのパスレーンを読んだインターセプト、さらにからの回収と生産経路が多様です。ギャンブル一辺倒ではなくポジションを崩さずにボールを触れるため、抜かれた後の破綻が少ないのも特長です。

非得点面の貢献も厚く、平均6.8リバウンド、TRB% (トータル・リバウンド率) 10.0%、DRB% (ディフェンシブ・リバウンド率) 12.9% はリーグ全体では平均帯ながら、ガードとしては明確に多い水準。ディフェンスリバウンドを自ら確保してそのままプッシュできるため、守→攻の転換速度をチームにもたらします。ORB% 7.1% も上位帯の上端にあり、ルーズボールやオフェンスリバウンドへの絡みでも手を抜きません。76試合フル先発・平均33.2分という出場量(平均以上の帯 28.0〜33.9分)を守備の消耗が大きい役割でこなしている点も評価対象です。

一方で限界も明確です。ブロックは平均0.4本と平均以下の帯 (0.4以下) にとどまり、リムプロテクターの役割は一切担えません。体重90kg (199 lbs) という細身の体格ゆえ、スイッチ後にサイズのあるフォワードやビッグにポストアップされると、背中で押し込まれてディープポジションを譲る場面が残ります。彼の守備価値はあくまでペリメーターでの対人圧力とパス奪取に集約されており、バックラインに信頼できるリムプロテクターを置く前提での運用が必要です。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 76 試合先発 76 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

4 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26ATL23767633.25.3-10.251.70.3-1.518.81.0-1.661.52.44.46.85.92.00.41.82.211.9
2024-25ATL22767633.86.0-12.149.31.1-3.134.01.1-1.859.31.64.35.94.43.00.72.02.314.1
2023-24NOP21611622.32.3-5.144.70.7-2.231.10.6-0.964.21.02.93.92.71.40.41.01.75.8
2022-23NOP20591117.71.5-3.541.80.5-1.531.40.4-0.765.00.62.63.22.30.70.21.01.73.8
通算427227.64.0-8.149.20.7-2.131.20.8-1.362.05.14.01.90.41.59.4
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ