ポジティブな特徴(強み)
ドラフト外 (Undrafted) からGリーグを経てNBAに定着し、マイアミ・ヒート時代の2023年プレーオフではスターターとしてチームのファイナル進出に貢献した実績を持つコンボガード。2025-26シーズンの数字で最も明確な長所はボールセキュリティであり、TOV% (ターンオーバー率) 8.2%は7.0%未満という平均以上の水準に該当する。1試合あたりのターンオーバーも0.5本に抑えられており、USG% (使用率) 11.9%という低い関与度の中で役割を一切逸脱せず、余計なドリブルを挟まずに判断を完結させる規律がこの数字を支えている。
シュートタッチそのものの質はFT% (フリースロー成功率) 87.0%に表れている。これは80.0〜87.9%という「平均以上」帯の上限に位置し、エリート基準の88.0%に肉薄する数値であり、静止した状態でのシューティングメカニクスが崩れていないことを示す。
役割理解も徹底している。1試合4.1本のFGA (フィールドゴール試投数) のうち3.3本が3PA (3ポイント試投数) で、試投の約8割を外角が占める。16.6分という出場時間を36分換算に直せば7本を超えるペースであり、ヘルプが寄った瞬間に逆サイドのコーナーやウイングへし、パスが到達する前に足を作り終えている準備の早さ、そしてキャッチから放つまでのリリースの速さは、スペーシング要員として明確な武器となっている。オンコート時のORtg (オフェンシブ・レーティング) 117は116〜119の「平均以上」帯に入り、Net Rtg (ネット・レーティング) も+1.3とプラス圏を維持した。
ゲームアベイラビリティも取り戻している。左膝の手術の影響で11試合の出場に留まった2023-24シーズンに対し、2025-26シーズンは53試合に出場し、ローテーションの一員として継続的にコートへ立ち続けた。
守備ではPoA (ポイント・オブ・アタック=一次守備者) として相手ハンドラーに正対し続ける競争心が持ち味である。スクリーンへの潜り込み (ナビゲート) の粘り、腰を落としたスタンスの低さ、ボールを剥がしに行くハンドチェックの正確さは、ヒート時代から一貫して評価されてきた資質であり、30歳を迎えた現在も一定水準で維持されている。
