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Garrison Mathews

#24

Unsigned FA (未契約)/SG / SF

年齢
29歳
身長
196cm (6-5)
体重
98kg (215lbs)
ドラフト
2019 2019年 ドラフト外 (Undrafted)
NBA経験
7年目
2026-27 年俸
N/A (NBA未契約)
Unsigned FA (未契約)N/AFA予定: 2026

2025年12月にインディアナ・ペイサーズと10日間契約を経て正式契約を結んだが、同月26日に解雇されNBA所属チームなしの状態に。2026年8月、EuroLeagueのオリンピア・ミラノ(イタリア)と契約しNBAを離れ欧州でのプレーに移行した。

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

キャリアを通じて一貫している最大の武器は、リリースの速さと再現性に優れたキャッチ&シュートの3ポイントである。2025-26シーズンは出場15試合・平均13.1分という限定的な起用ながら、3P% (3ポイント成功率) 37.0%を記録。これは評価基準上「平均以上」(36.5〜39.9%)に位置する水準で、リムから離れた場所でディフェンスを引き付けるフロアスペーシング要員としての価値を維持している。13.1分で平均3.1本の3PA (3ポイント試投数) は、48分換算すれば11本を超えるペースであり、限られたタッチの中で迷わず打ち切る「打つべき球を打つ」判断の速さを裏づけている。

シュート効率の総合値は特筆に値する。TS% (トゥルー・シューティング成功率) 62.8%は評価基準上の「elite」帯(62.0%以上)に到達しており、eFG% (実質フィールドゴール成功率) 56.7%も「平均以上」帯(54.5〜57.9%)に入る。この高効率を支えているのが、3P% 37.0%に加えてFT% (フリースロー成功率) 82.6%という「平均以上」帯(80.0〜87.9%)のフリースロータッチであり、さらに平均3.5本のFGA (フィールドゴール試投数) に対して平均1.5本のFTA (フリースロー試投数) を獲得している点である。純粋なシューターとしては異例に高いフリースロー獲得率で、3Pシュートモーションへのに対して身体をぶつけながらファウルを引き出す嗅覚、いわゆるシューターズファウルを稼ぐ技術が備わっていることを示す。

ボールセキュリティも際立って高い。TOV% (ターンオーバー率) 4.1%は評価基準上のエリート帯(7.0%未満)を大きく下回る数値であり、実数でも平均0.2本のターンオーバーに留まった。オフボールで動き回りながらキャッチ後にドリブルを溜め込まず、即座にシュートかスイングパスへ処理を移すという役割規律の徹底が数字に表れている。ボールを持ち過ぎない、ヘルプを呼ばない、オフェンスのリズムを止めないという「触れる時間の短さ」自体が、彼をロールプレイヤーとして成立させている資質である。

総合的なインパクト指標も出場時間あたりではプラスに振れている。特にDRTG (ディフェンシブ・レーティング) 108は、サンプルは15試合と小さいものの評価基準上の「elite」帯(108以下)に該当する数値であり、コート上でチームディフェンスの足を引っ張らない堅実さを示している。

198cm・98kgという恵まれたサイズとがっしりしたフレームを持つウイングであり、リプスコム大学から2019年にドラフト外でNBAに辿り着いて以降、ウィザーズ、ロケッツ、ホークスと渡り歩きながら7シーズンにわたってNBAロースターで生き残ってきた。プレータイムが与えられなくても即座にシュートリズムを作れる準備力と、シュート一本で価値を証明し続けてきたキャリア形成そのものが、彼の職業的タフネスを物語っている。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

最大の制約は、シュートを打つ以外の手段でオフェンスに関与できないことである。USG% (ユーセージ率) 13.4%は評価基準上の「平均以下」帯(15.0%未満)に深く沈み、AST% (アシスト率) 6.9%も「平均以下」帯(9.0%未満)に該当する。平均アシスト0.7本が示す通り、ピック&ロールのハンドラーやセカンダリークリエイターとしてボールを預けられる場面はほぼ存在せず、シュートが落ちた日には攻撃面での存在意義がゼロに近づく。オンボールで自らシュートチャンスを作り出す独力創造能力は、キャリアを通じて一貫して欠けている領域である。

ショットダイエットの極端な偏りもトレードオフを生む。平均3.5本のFGAのうち3.1本、実に約89%が3PAであり、リムアタックやミドルレンジという代替の得点手段を事実上持たない。この一点張りの構造がFG% (フィールドゴール成功率) 40.4%という数値に直結しており、これは評価基準上の「平均以下」帯(43.0%未満)に該当する。相手ディフェンスがトップロックやシューターへのフェイスガードでキャッチそのものを消しにきた場合、ドリブルで打開して罰する手段がなく、そのままオフェンスから消えるリスクを常に抱える。

出場時間とプロダクションの絶対量も乏しい。平均13.1分は評価基準上の「平均以下」帯(17.9分以下)、平均5.2得点も「平均以下」帯(9.9点以下)である。ORTG (オフェンシブ・レーティング) 107もまた「平均以下」帯(110以下)である。効率率は高くとも、チームの勝敗に影響を与えるボリュームには全く達していない。

ノンスコアリングの貢献も限定的である。TRB% (トータル・リバウンド率) 4.2%は評価基準上の「平均以下」帯(6.0%未満)、DRB% (ディフェンシブ・リバウンド率) 7.6%も「平均以下」帯(9.9%以下)、ORB% (オフェンシブ・リバウンド率) 1.0%は「平均以下」帯(2.5%未満)に沈む。198cm・98kgというサイズを持ちながらボードでの貢献は最小限で、ディフェンシブリバウンドを確保してトランジションを起動する役割は期待できない。守備のイベント創出でも平均STL (スティール) 0.4、平均BLK (ブロック) 0.2といずれも「平均的な水準」帯(STL 0.7以下、BLK 0.4以下)であり、ボールに絡んでポゼッションを増やすタイプではない。

守備のマッチアップ耐性にも明確な上限がある。フレームの強さと腕の長さで同サイズのウイングには身体を当てて対応できるが、横方向の初速とヒップの柔らかさは平均的なNBAウイングの水準に留まり、クイックネスに優れたガードに正対するとブローバイを許しやすい。相手オフェンスからスクリーンで狙い撃ちされ、スイッチ後にを突かれる展開はキャリアを通じて繰り返されてきた弱点であり、ローテーションの序列を押し上げられない主因となっている。役割タグ上は3&D (3P&ペリメーター守備) に分類されるものの、実際には「3」に大きく偏重し、「D」の部分は平均をわずかに上回る程度に留まる点は正確に認識しておく必要がある。

加えて2025-26シーズンはロースター上の立場そのものが不安定だった。10日間契約を経てインディアナ・ペイサーズと正式契約に至ったものの、12月26日には解雇されNBA所属チームなしの状態となり、出場は15試合で打ち止めとなった。シーズンを通じた連続性のある起用を受けられなかったことは、リズム構築の面でも数値の信頼区間の面でも大きな制約となっている。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

オフボールでを使いながらペリメーターを絶えず動き回り、キャッチと同時に高い位置からリリースする典型的なムーブメント/シューター。やドリブルペネトレーションに対しては即座にコーナーやアバブ・ザ・ブレイクへし、ヘルプが寄った瞬間に生じる一瞬の隙で打ち切るタイミング感覚に長ける。ジャンプの頂点を待たずに素早く放つコンパクトなメカニクスにより、が間に合いつつある状態でも打ち切れる点が、限られた出場時間でシュート機会を確保できる理由になっている。

2025-26シーズンのシュート構成は極端で、平均3.5本のFGAのうち3.1本が3PAという約89%の偏りを示す。3P% 37.0%は評価基準上「平均以上」帯(36.5〜39.9%)に該当し、スペーシング要員としての最低限の要求水準は満たしている。一方、リムやミドルでの得点機会をほとんど持たないため、FG% 40.4%は「平均以下」帯(43.0%未満)に沈む。この二つの数値は矛盾ではなく、3P一点張りのショットダイエットが構造的に生む必然の結果である。

総合効率はむしろ優秀な部類に入る。TS% 62.8%は「elite」帯(62.0%以上)、eFG% 56.7%は「平均以上」帯(54.5〜57.9%)に位置する。注目すべきはTS%とeFG%の間に6ポイント以上の乖離がある点で、これはフリースローによる得点上乗せが効率を押し上げていることを意味する。平均3.5本のFGAに対して平均1.5本のFTAを獲得し、FT% 82.6%(「平均以上」帯 80.0〜87.9%)で確実に沈めるという流れは、専業のシューターとしては珍しい価値の作り方である。3Pモーションに対するへ身体を差し込んでファウルを誘発する狡猾さと、ドライブ後の接触を厭わない体幹の強さが、この高いフリースロー獲得率の背景にある。

一方でクリエイションのレンジは極めて狭い。USG% 13.4%は「平均以下」帯(15.0%未満)、AST% 6.9%も「平均以下」帯(9.0%未満)であり、ボールを持って攻撃を組み立てる場面は設計上ほとんど与えられていない。ワンドリブル・サイドステップやパンプフェイクからのショートプルアップといった簡易的な打開策は持つが、そこから先の展開—ペイントまで到達して収縮を起こし、で崩す—という連鎖にはつながらない。ORTG 107は「平均以下」帯(110以下)に該当し、TOV% 4.1%がエリート帯(7.0%未満)に入るほどミスは少ないものの、少ないミスは同時に「関与の少なさ」の裏返しでもある。総じて、良質なオフェンスの中に置かれたときにのみ機能が最大化される、依存型のスペーシング特化ピースというのが実像である。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備における最大の資産は数値ではなくフレームである。198cm・98kgというウイングとしては厚みのある体格を活かし、ポストアップやドライブの当たりに対して足を止めず身体をぶつけ続けるフィジカルなコンタクトディフェンスを厭わない。ヘルプローテーションやの角度取りといったチームディフェンスのルール順守の意識も高く、2025-26シーズンのDRTG (ディフェンシブ・レーティング) 108は評価基準上の「elite」帯(108以下)に該当した。ただし15試合・平均13.1分という小さいサンプルに基づく数値であり、チームメイトのラインナップ構成の影響を強く受ける点は割り引いて解釈すべきである。

一方で、守備でポゼッションを能動的に奪う能力は乏しい。平均STL 0.4は評価基準上の「平均以下」帯(0.6本未満)、平均BLK 0.2も「平均的な水準」帯(0.2〜0.5本)に該当し、パスレーンを読んで刈り取るタイプでもなければ、から飛んでリムを守るタイプでもない。あくまで「自分のマッチアップの前に立ち続ける」ことで価値を出す守備者であり、スタッツシートに記録が残りにくい貢献の仕方をする。

横の対応力には明確な限界がある。同サイズ以上のウイングやフォワードに対しては体格で押し負けないが、平均以上のクイックネスを持つガードに正対すると初速で置き去りにされやすく、相手オフェンスにスクリーンで狙い撃ちされる標的になりやすい。スイッチ主体のスキームでは弱点として計算されてしまうため、ドロップやハードショウなどスキーム側でカバーする設計が求められる。

リバウンドおよびその他のハッスル面の貢献も限定的である。DRB% 7.6%は「平均以下」帯(9.9%以下)、TRB% 4.2%は「平均以下」帯(6.0%未満)、ORB% 1.0%も「平均以下」帯(2.5%未満)で、サイズから期待される水準には遠く及ばない。シュートを打った後に即座にトランジションディフェンスへ戻る役割規律を優先しているという解釈は可能だが、いずれにせよボードで貢献するタイプではない。非得点面での価値としては、オフボールで動き続けることによって相手ウイングを引きずり回し、味方のドライブレーンを空けるグラビティの提供、およびの受け手/出し手として攻撃の初動を作る動きが実質的な主軸となる。役割タグ上は3&D (3P&ペリメーター守備) だが、貢献の重心は明らかにシューティング側にあり、守備は「破綻しない」水準の維持が現実的な評価である。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 15 試合先発 1 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

7 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26IND2915113.11.4-3.540.41.1-3.137.01.3-1.582.60.11.01.10.70.40.20.21.35.2
2024-25ATL2847217.72.2-5.539.71.8-4.639.01.4-1.782.10.31.61.91.30.60.30.71.77.5
2023-24ATL2766515.01.6-3.445.61.3-2.944.00.5-0.681.00.31.11.40.60.30.10.31.74.9
2022-23TOT2654012.71.4-3.736.31.2-3.335.00.9-1.090.60.21.11.40.50.40.10.41.14.8
HOU2645013.41.3-3.835.31.2-3.434.20.9-1.091.10.21.21.40.50.50.10.41.24.8
ATL26909.31.4-3.441.91.1-2.840.00.8-0.987.50.11.11.20.30.10.10.10.74.8
2021-22HOU25653326.32.8-7.139.92.1-5.936.02.2-2.879.40.52.42.91.00.90.40.62.610.0
2020-21WAS24642416.21.5-3.740.91.2-3.138.41.3-1.588.40.31.11.40.40.50.10.21.75.5
2019-20WAS2318012.61.3-3.142.91.1-2.641.31.7-1.991.20.31.01.30.60.40.10.41.85.4
通算732917.31.8-4.540.81.5-3.838.41.3-1.583.41.70.70.50.20.46.4
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ