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Jalen Johnson

#1

Atlanta Hawks/PF / SF

年齢
24歳
身長
203cm (6-8)
体重
99kg (219lbs)
ドラフト
2021 1巡目 20位
NBA経験
5年目
2026-27 年俸
$30,000,000
Standard Veteran Contract2025-2030FA予定: 2030

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

2025-26シーズンのJalen Johnsonは、出場した72試合すべてで先発し、平均35.2分というMPG(1試合平均出場時間)基準でelite帯(34.0分以上)に入る負荷を背負いながら、平均22.5得点・10.3リバウンド・7.9アシストを記録した。PPG(1試合平均得点)・RPG(1試合平均リバウンド)・APG(1試合平均アシスト)の3部門がすべて評価基準の「平均以上」帯に同時に入る全部門型のスタッツラインであり、フォワードサイズの選手がこの3拍子を一度に成立させる例はリーグでも数えるほどしかない。

最大の進化はプレイメイキングである。AST%(アシスト率)は2023-24シーズンの15.4%から2025-26シーズンには32.5%へと倍以上に跳ね上がり、APG(1試合平均アシスト)も3.6から7.9へ増加した。USG%(使用率)も2023-24シーズンの18.4%から2025-26シーズンの26.4%へ引き上げられており、周囲のクリエイトを受ける立場から、自らボールを持ってオフェンスを設計する一次エンジンへと役割そのものを組み替えている。しかもこれだけボール保持量が増えながらTOV%(ターンオーバー率)は11.1%と、評価基準では「平均以上」帯(7.0〜8.4%)に踏みとどまっており、負荷の急増に対してハンドリングが破綻しなかった点は明確な長所である。

リムへの推進力も数字に表れている。FTA(フリースロー試投数)は2023-24シーズンの2.6本から2025-26シーズンには5.3本へ倍増し、FT%(フリースロー成功率)も72.8%から78.8%へ改善した。203cm・99kgのサイズとオープンコートでの加速力を備えたハンドラーとして、ドライブでファウルを引き出し確実に得点へ変換する回路を確立している。FG%(フィールドゴール成功率)48.9%も「平均以上」帯(48.0〜54.9%)にあり、リム周りのフィニッシュ精度は高水準で保たれている。

総合指標は攻守両サイドでプラスに振れている。ORtg(オフェンシブレーティング)116は上位帯、DRtg(ディフェンシブレーティング)112は平均帯な水準」帯で、Net Rating(ネットレーティング)+3.2が彼のコート上でチームが押し上げられていたことを裏づける。

リバウンドは継続的な武器である。RPG 10.3、DRB%(ディフェンシブリバウンド率)24.1%、TRB%(トータルリバウンド率)14.0%はいずれも「エリート級」帯で、とりわけDRB%はelite基準の25.0%に肉薄する水準にある。守備リバウンドを自ら確保してそのままプッシュできるため、リバウンドがアトランタのトランジション攻撃そのものの起点として機能している。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

ボール保持量の拡大と引き換えに、ショット効率は明確に後退した。eFG%(実効フィールドゴール成功率)は2023-24シーズンの56.4%(「平均以上」帯)から2025-26シーズンには53.7%へ下がり、評価基準では「平均」帯(53.5〜54.4%)の下限付近まで落ち込んでいる。TS%(トゥルー・シューティング成功率)も2023-24シーズンの58.6%から2025-26シーズンの58.1%へ低下し、「平均」帯(57.0〜58.0%)をわずかに上回る程度の水準にとどまる。FG%(フィールドゴール成功率)も51.1%から48.9%へ下落しており、1試合17.1本まで増えたFGA(フィールドゴール試投数)の増加分を効率面で相殺できていない。

外角シュートはハーフコートで相手守備を動かすほどの脅威になりきれていない。2025-26シーズンの3P%(3ポイント成功率)は35.2%で、3PA(3ポイント試投数)を2023-24シーズンの3.6本から4.7本へ増やしたにもかかわらず成功率は35.5%からむしろ微減しており、評価基準上は「平均」帯(35.0〜36.4%)に位置する。やサグを敷いて彼のジャンプショットを許容する守備に対し、確実な代償を払わせるだけの精度はまだない。

プレイメイキングの絶対量が増えた分、ミスの絶対量も増えた。TOV(1試合平均ターンオーバー)は3.4本と2023-24シーズンの1.8本から倍近くまで膨らみ、AST/TO(アシスト・ターンオーバー比)は約2.3と評価基準の「平均」帯(1.8〜2.4)にとどまる。ライブボール・ターンオーバーからの被速攻は試合単位のスイングを生みやすく、一次クリエイターを任される選手としては判断速度と精度の上積みが求められる。

守備ではの数字が明確に落ちた。BLK(1試合平均ブロック)は2023-24シーズンの0.8本から2025-26シーズンには0.4本へ半減し、評価基準では「平均以下」帯(0.4本以下)に入る。ORB%(オフェンシブリバウンド率)3.8%も「平均」帯(2.5〜5.9%)の下限付近で、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンス創出はほぼ計算できない。

FT%(フリースロー成功率)78.8%も、1試合5.3本のFTA(フリースロー試投数)を獲得するスラッシャーとしては「平均」帯(75.0〜79.9%)にとどまる水準で、獲得したファウルの価値を十分に回収しきれていない。

そして最大の懸念は依然として耐久性である。2024-25シーズンは左肩関節唇の負傷と手術によりシーズン途中で長期離脱しており、2025-26シーズンも72試合出場=10試合を欠場と、フルシーズンを走り切るには至っていない。ハンドラー兼リバウンダーとして毎試合35分超のフィジカルな負荷を引き受ける以上、可用性は今後も評価の中心に残る変数である。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

アトランタのオフェンスにおいて、Trae Youngと並ぶ二枚看板のオンボール・エンジンとして機能している。2025-26シーズンのUSG%(使用率)26.4%・FGA(フィールドゴール試投数)17.1本・35.2分という起用法は、彼がもはや他者のクリエイトの受け皿ではなく、自らアクションを開始する側に立っていることを示す。AST%(アシスト率)32.5%はリーグ全体基準でも「エリート級」帯にあり、フォワードサイズの選手としては極めて高い。ピック&ロールのボールハンドラー、の起点、ショートロールからの2対1処理まで、通常ならビッグマンに任されない範囲のハンドラー業務を日常的にこなしている。

得点の主軸はダウンヒルのアタックである。守備リバウンドを自ら確保してそのまま運ぶグラブ&ゴー、およびハーフコートでのクローズアウトアタックから、203cmの体格と長いストライドでリムまで直線的に到達する。FTA(フリースロー試投数)5.3本・FTM(フリースロー成功数)4.2本は、この推進力がファウル獲得という形で価値へ変換されている証左であり、2023-24シーズンの2.6FTAから大きく前進した領域だ。FG%(フィールドゴール成功率)48.9%が「平均以上」帯(48.0〜54.9%)にあることからも、リム周りのフィニッシュ自体は依然として信頼できる。

一方で、ジャンプショットの質はまだこのユーセージに追いついていない。3PA(3ポイント試投数)4.7本に対し3P%(3ポイント成功率)35.2%は「平均」帯、eFG%(実効フィールドゴール成功率)53.7%も「平均」帯、TS%(トゥルー・シューティング成功率)58.1%も「平均」帯をわずかに上回る程度である。USG% 18.4%で役割が限定されていた2023-24シーズンにeFG% 56.4%・TS% 58.6%を出していた頃と比べると、担当ショットの難易度が上がった分だけ効率が目減りした構図がはっきり読み取れる。ミドルレンジのプルアップと、深いドロップに対するフローターの安定度が上がれば、この帯には明確な改善余地がある。

ボール保持の増加に伴いTOV(1試合平均ターンオーバー)は2023-24シーズンの1.8本から2025-26シーズンの3.4本へ増えたが、TOV%(ターンオーバー率)11.1%自体は「平均以上」帯(7.0〜8.4%)に収まっており、保持量あたりのハンドリングが崩れているわけではない。AST/TO(アシスト・ターンオーバー比)約2.3は「平均」帯で、読みのスピードにはまだ伸びしろがある。総体としてはORtg(オフェンシブレーティング)116が「平均以上」帯(116〜119)に入り、彼が関与するオフェンスが十分な生産性を保っていたことを示している。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備の総合値は改善している。DRtg(ディフェンシブレーティング)は2023-24シーズンの115から2025-26シーズンには112へ下がり、評価基準の「平均以上」帯(109〜112)に入った。203cm・99kgに長いウィングスパンと横の可動性を併せ持ち、スイッチでガードを一時的に足止めすることも、ウイングやコンボフォワードに正対して守ることも可能な汎用型ディフェンダーである。STL(1試合平均スティール)1.2本は「平均」帯(0.8〜1.2)の上限で、パッシングレーンの読みとディグからのボール奪取が、そのまま自身のトランジション得点へ接続される。

一方で彼はリムプロテクターではない。BLK(1試合平均ブロック)は2023-24シーズンの0.8本から2025-26シーズンには0.4本へ落ち、評価基準では「平均以下」帯に入る。体重99kgは真正のセンターとポストで組み合うには軽く、サイズのあるビッグにディープシールを許した場面では押し込まれる弱点が残る。

非得点面での最大の武器はディフェンスリバウンドである。RPG(1試合平均リバウンド)10.3、DRB%(ディフェンシブリバウンド率)24.1%、TRB%(トータルリバウンド率)14.0%はいずれも「エリート級」帯で、とくにDRB%はelite基準の25.0%に手が届く水準にある。守備を1ポゼッションで終わらせたうえで自らボールを運べるため、リバウンドがそのままトランジションの一次推進力に変換され、アトランタのペース設計を根底から支えている。逆にORB%(オフェンシブリバウンド率)3.8%は「平均」帯の下限付近であり、味方のシュート時はオフェンスガラスに突入するよりトランジションディフェンスへの帰陣やリークアウトを優先する運用で、セカンドチャンス創出は担当外である。総じてNet Rating(ネットレーティング)+3.2が示す通り、攻守を通じて出場時間帯のチーム収支をプラスに動かせるフォワードだが、守備における価値の源泉はリムの垂直コンテストではなく、機動力・サイズ・ガラス処理を束ねた面のカバー力にある。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 72 試合先発 72 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

5 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26ATL24727235.28.3-17.148.91.7-4.735.24.2-5.378.81.48.910.37.91.20.43.42.122.5
2024-25ATL23363635.77.5-15.150.01.2-3.931.22.6-3.574.61.78.310.05.01.61.02.91.918.9
2023-24ATL22565233.76.4-12.551.11.3-3.635.51.9-2.672.81.37.48.73.61.20.81.82.416.0
2022-23ATL2170614.92.3-4.649.10.4-1.528.80.7-1.162.80.73.34.01.20.50.50.61.65.6
2021-22ATL202205.51.0-1.953.70.1-0.623.10.2-0.371.40.11.11.20.10.10.10.40.42.4
通算525626.85.5-11.149.61.0-3.133.62.2-2.975.47.44.01.00.62.014.2
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ