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Jalen Suggs

#4

Orlando Magic/PG / SG

年齢
25歳
身長
196cm (6-5)
体重
93kg (205lbs)
ドラフト
2021 1巡目 5位
NBA経験
5年目
2026-27 年俸
$32,400,000
Standard Veteran Contract2025-2030FA予定: 2030

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

2025-26シーズンのJalen Suggsは、出場した57試合すべてで先発し、平均27.6分をオーランドの守備の第一線に費やした。最大の価値はPoint of Attack(攻撃起点)でのボール圧力にある。平均1.8スティールはSTL(1試合平均スティール)の評価基準でelite帯(1.8本以上)に到達し、DRtg(ディフェンシブレーティング)108も同じく平均以上帯(108〜110)に入る。

プレイメイキングは役割ごと一段上のレンジへ移行した。AST%(アシスト率)は2023-24シーズンの14.7%から2025-26シーズンには28.4%へ跳ね上がり、評価基準の「平均以上」帯(25.0〜34.9%)に入った。APG(1試合平均アシスト)も同じ2シーズンの比較で2.7から5.5へ倍増し、「平均以上」帯(5.5〜8.4)の入口に到達している。ピック&ロールのハンドラーとして自らアクションを開始し、相手ビッグの高さを見てポケットパスとを打ち分ける、一次クリエイターの仕事量をこなせるようになった。

フリースローラインの精度も明確な武器である。FT%(フリースロー成功率)85.5%は評価基準の「平均以上」帯(80.0〜87.9%)の上位に位置し、2023-24シーズンの75.6%から約10ポイントの改善を果たした。獲得したファウルを確実に得点へ変換できる、安定したシュートメカニクスを手に入れている。

総合指標もプラス圏を維持している。攻守を合算したとき、彼がコートに立つ時間帯でチームの収支が明確に押し上げられていたことを示す数字である。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

最大の課題はショット効率の全面的な後退である。2025-26シーズンのFG%(フィールドゴール成功率)43.5%は評価基準の「平均」帯(45.0〜47.9%)に届かず、3P%(3ポイント成功率)33.9%も「平均」帯(35.0〜36.4%)を下回る。TS%(トゥルー・シューティング成功率)56.1%は「平均」帯(57.0〜58.0%)に、eFG%(実効フィールドゴール成功率)52.9%は「平均」帯(53.5〜54.4%)に、いずれも到達していない。2023-24シーズンにFG% 47.1%・3P% 39.7%・TS% 60.4%・eFG% 57.9%を記録していたことと比較すると、落ち込み幅は看過できない。

リムへの到達力の乏しさがこの効率問題を悪化させている。2025-26シーズンのFTA(フリースロー試投数)はわずか2.1本で、1試合11.4本のFGA(フィールドゴール試投数)に対してファウルを引き出す頻度が極端に低い。FT% 85.5%という高い精度を持ちながらそれを行使する機会自体を作れておらず、得点の大半をジャンプショットの成否に委ねる脆い構造になっている。

一次ハンドラーとしてのボール管理は水準止まりである。TOV(1試合平均ターンオーバー)2.7本に対しTOV%(ターンオーバー率)13.1%は「平均」帯(8.5〜11.5%)、AST/TO(アシスト・ターンオーバー比)も約2.0で「平均」帯(1.8〜2.4)にとどまる。アシスト量の増加と引き換えに被速攻へ直結するライブボール・ターンオーバーも増えており、司令塔としての判断精度には改善余地が残る。

ガラスでの貢献はほぼ計算できない。RPG(1試合平均リバウンド)3.9は評価基準で「平均的な水準」帯(2.5〜5.2本)に該当し、TRB%(トータルリバウンド率)6.8%も「平均」帯(6.0〜10.9%)に届かない。ORB%(オフェンシブリバウンド率)2.2%は「平均以下」帯(2.5%未満)で、セカンドチャンスの創出は完全に担当外である。

そして可用性は依然として最大の変数である。膝の負傷・手術からの回復も影響し、2025-26シーズンの出場は57試合にとどまり、25試合を欠場した。守備の中核を担う選手がレギュラーシーズンの3割近くを不在にする損失は大きく、フルシーズンを走り切る耐久性の確立が引き続き課題として残っている。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

2025-26シーズンの役割は、オフボールのシューター兼守備要員から、オンボールで攻撃を開始する側へと大きく組み替えられた。USG%(使用率)22.0%は評価基準の「平均」帯(22.0〜25.9%)、1試合11.4本のFGA(フィールドゴール試投数)で平均13.8得点というPPG(1試合平均得点)も「平均」帯(10.0〜19.9)に収まる中量級の負荷だが、AST%(アシスト率)は2023-24シーズンの14.7%から2025-26シーズンの28.4%へ倍増し、平均5.5アシストは「平均以上」帯(5.5〜8.4)に達している。ピック&ロールから相手ビッグの位置を読み、ポケットパスとコーナーへのを打ち分ける一次クリエイターの仕事量である。

ショットの内訳は極端にジャンプショットへ偏っている。1試合6.3本の3PA(3ポイント試投数)はFGA 11.4本の半分以上を占める一方、FTA(フリースロー試投数)は2.1本しかない。得点機の設計がほぼ全面的に外角の成否に依存しているが、その3P%(3ポイント成功率)は33.9%で「平均」帯(35.0〜36.4%)に届いていない。結果としてTS%(トゥルー・シューティング成功率)56.1%・eFG%(実効フィールドゴール成功率)52.9%はいずれも「平均」帯を下回り、2023-24シーズンに3P% 39.7%・TS% 60.4%を記録していた頃の効率は再現できていない。

ボール保持量の増加に伴うコストも表面化している。TOV%(ターンオーバー率)13.1%は「平均」帯(8.5〜11.5%)で、AST/TO(アシスト・ターンオーバー比)約2.0も「平均」帯にとどまる。創造性の面では確実に前進した一方、そのアウトプットを効率へ変換する最後の一段——プルアップとキャッチ&シュートの再現性——が現時点での上限を規定している。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

守備は彼の存在価値の中核である。平均1.8スティールはSTL(1試合平均スティール)のelite帯(1.8本以上)に到達しており、パッシングレーンの先読みとオンボールでのディグの双方から球を奪える。196cm・93kgという体格はガードとしては上背も横幅も十分で、スクリーンを潜らずに乗り越えて相手一次ハンドラーの立ち上がりを潰すPoA Defender(ペリメーターストッパー)としての適性は、数字と体格の両面から裏づけられている。平均0.7ブロックもBLK(1試合平均ブロック)の「平均」帯(0.5〜1.1)にあり、ガードとしてはチェイスダウンやシュートコンテストにも十分関与できている。

一方で、守備のあらゆる側面が高水準というわけではない。ガラス処理は明確な弱点で、RPG(1試合平均リバウンド)3.9は「平均的な水準」帯(2.5〜5.2本)、TRB%(トータルリバウンド率)6.8%は「平均」帯(6.0〜10.9%)に届かない。DRB%(ディフェンシブリバウンド率)11.2%はガードとしては「平均」帯(10.0〜17.9%)の下限にあり、守備リバウンドを確保してポゼッションを終わらせる役目はビッグとウイングに委ねられている。スティール量の多い選手に共通する構造として、パスラインへの踏み込みが空振りした際にローテーションが一手遅れ、味方に後追いのカバーを強いる場面も生じる。

さらに、守備の柱としての価値は在籍時間に比例するため、2025-26シーズンに57試合出場(25試合欠場)にとどまった点はチーム守備設計上のリスクとして残る。もっともNet Rating(ネットレーティング)+5.2は、彼がコートに立てた時間帯にチームが明確なプラス収支だったことを示しており、可用性さえ確保できれば守備の骨格として計算できる選手であることも同時に裏づけている。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 57 試合先発 56 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

5 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26ORL25575627.64.9-11.443.52.1-6.333.91.8-2.185.50.63.23.95.51.80.72.72.513.8
2024-25ORL24353528.65.6-13.741.02.2-6.931.42.8-3.188.20.73.44.03.71.50.92.92.816.2
2023-24ORL23757527.04.5-9.547.12.0-5.139.71.6-2.175.60.62.43.12.71.40.61.82.712.6
2022-23ORL22531923.53.5-8.441.91.2-3.832.71.6-2.272.31.02.03.02.91.30.51.82.39.9
2021-22ORL21484527.24.1-11.436.10.9-4.121.42.6-3.477.30.53.03.64.41.20.43.03.011.8
通算526826.74.5-10.642.21.7-5.232.82.0-2.579.73.53.81.40.62.312.6
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ