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James Harden

#1

Cleveland Cavaliers/PG / SG

年齢
36歳
身長
196cm (6-5)
体重
100kg (220lbs)
ドラフト
2009 1巡目 3位
NBA経験
17年目
2026-27 年俸
$29,938,272
Veteran Contract (ベテラン大型契約)2024-2026FA予定: 2027

2024年オフに締結した複数年契約。2025-26シーズンは年俸$39,182,693で70試合すべてに先発フル稼働し、契約は2026年オフに満了予定。年俸規模はVeteran Minimum (ベテランミニマム / 約$3.3M) 水準とは大きく異なる。

スカウティングレポート

ポジティブな特徴(強み)

36歳・NBA17年目を迎えてなお、2025-26シーズンは70試合すべてに先発出場し、MPG 34.8分というエリート帯(32.0分以上)の出場負荷を担い切った稼働力そのものが第一の価値である。PPG 23.6点・USG% (Usage Percentage / 使用率) 27.9%はいずれもエリート帯に位置し、そのボリュームでTS% (True Shooting Percentage / 真のシュート効率) 61.0%という上位帯(58.5-61.9%)の効率を両立させている点が最大の武器となる。得点の源泉はステップバック3Pとファウルドローの二本柱で、3PA 8.2本を試投して3P% 37.5%(上位帯 36.5-39.9%)を維持しつつ、FTA 7.5本を獲得してFT% 88.4%というエリート帯(88%以上)で確実に換金する。Primary Initiator (司令塔・第一起点) としてはAPG 8.0本・AST% (Assist Percentage / アシスト関与率) 34.7%とエリート帯の上限、elite基準の35%に肉薄する配球量を確保している。特筆すべきはその高負荷下でTOV% (Turnover Percentage / ターンオーバー率) 11.5%を上位帯(7〜8.4%)に抑え込んでいることで、減速とヘジテーションで守備者の重心を外す独自のペース操作技術が、ハンドリングの安定性として数値に表れている。

課題・注意点(改善点・トレードオフ)

シュートの実効率にはボリュームゆえの歪みがある。FG% 43.4%はリーグ平均帯(45-47.9%)を下回り、eFG% (Effective Field Goal Percentage / 実効フィールドゴール成功率) 52.9%も平均帯(53.5-54.4%)に届いておらず、フィールドゴール単体の決定力という意味では平均以下の水準にとどまる。TOV% 11.5%こそ良好だが、実数のTOV 3.5本は高使用率ハンドラーの宿命として毎試合3回以上の攻撃権喪失を意味し、ダブルチームやトラップを浴びた局面での被剥奪リスクは残る。フィニッシュ局面では垂直方向の爆発力が明確に低下しており、リム上でのフィニッシュよりもフローターと接触からのファウルドローに解を求める頻度が高い。非得点面の貢献は限定的で、BLK 0.4本は平均帯(0.2〜0.5本)、ORB% (Offensive Rebound Percentage / 攻撃リバウンド獲得率) 1.7%も下位帯、TRB% (Total Rebound Percentage / 総リバウンド獲得率) 7.0%は平均帯(8-11.9%)を下回る。守備面ではDRtg (Defensive Rating / 守備効率) 117がリーグ平均の114前後より悪い側にあり(守備効率は数値が低いほど良い)、36歳という年齢に伴う横方向のスピード低下から、スクリーンでスイッチを誘発されアイソレーションで標的化される構造的な脆弱性を抱える。

攻撃面の特徴(効率、スペーシング、クリエイト力)

Pick and Roll (ピック&ロール) のメインハンドラーとして、スクリーン後にドリブルを一拍溜め、相手ビッグのドロップ/ヘッジの選択を見極めてからプルアップ、ポケットパス、逆サイドへのスキップパスを打ち分ける遅速型のオペレーターである。FGA 16.0本のうち3PA 8.2本と過半が3Pであり、左手主体のステップバックとサイドステップで距離を作る設計になっている。効率の内訳は特徴的で、TS% 61.0%とeFG% 52.9%の間に約8ポイントの乖離があるが、これはFTM 6.6本/FTA 7.5本・FT% 88.4%(エリート帯)というフリースロー由来の上乗せがほぼすべてを説明する。すなわちFG% 43.4%(平均帯を下回る)というフィールドゴールの生産性を、接触を作り出す技術と高精度のFTで総合効率を上位帯まで引き上げる構造であり、笛の基準が厳しい試合では効率が目減りしやすい。配球面ではAPG 8.0・AST% 34.7%(エリート帯)に対しTOV 3.5本で、AST/TO比は約2.3と平均帯(1.8-2.4)に収まる。USG% 27.9%を握る完全なオンボール型であるため、ボールを持たない局面での得点貢献は薄く、攻撃設計はハンドラー起用を前提とする。

守備・その他の貢献(ディフェンス、ハッスル、リバウンド)

実際、100kgの体重を活かしたポストでの押し込み耐性、ボールへのディグ(内側への寄り)からのハンドチェック、ローテーション時のパスラインへの手の差し込みは健在で、STL 1.1本は上位帯(0.8-1.2本)を確保している。一方でチーム守備の結果指標は芳しくなく、DRtg 117はリーグ平均の114前後より悪い側に位置する(守備効率は数値が低いほど良い)。BLK 0.4本は平均帯で、リムでの垂直的な抑止力はほぼ期待できない。オンボール守備では36歳相応の横方向のスピード低下が顕著で、スクリーンでスイッチを誘発してアイソレーションで狙い撃つのが相手の定石となっており、ヘルプとローテーションによる組織的な補完を前提とした配置が不可欠である。リバウンドはRPG 4.8本・DRB% (Defensive Rebound Percentage / 守備リバウンド獲得率) 11.9%と平均帯で、ガードとしては相応の枚数を確保するが、ORB% 1.7%は下位帯でセカンドチャンス創出への関与はほぼない。

レポート内の数値はすべて下記スタッツと照合済みです。評価表現(「平均以上」等)は用語集のリーグ基準に基づいています。

シーズンスタッツ2025-26

リーグ平均以下リーグ平均リーグ平均以上エリート
出場 70 試合先発 70 試合

基本スタッツ

シュート効率

役割・ボール関与

総合インパクト指標

キャリアスタッツ

17 シーズン

SeasonTmAgeGPGSMPGFGFG%3P3P%FTFT%ORBDRBREBASTSTLBLKTOVPFPTS
2025-26TOT36707034.87.0-16.043.43.1-8.237.56.6-7.588.40.64.24.88.01.10.43.52.023.6
LAC36444435.47.3-17.541.93.1-8.834.77.7-8.590.10.64.24.88.11.30.43.71.925.4
CLE36262633.86.3-13.546.63.1-7.143.54.8-5.884.00.54.34.87.70.80.53.22.120.5
2024-25LAC35797935.36.7-16.441.03.0-8.535.26.4-7.387.40.75.15.88.71.50.74.32.122.8
2023-24LAC34727234.34.9-11.442.82.6-6.838.14.2-4.887.80.54.75.18.51.10.82.61.816.6
2022-23PHI33585836.86.4-14.544.12.8-7.238.55.4-6.286.70.75.46.110.71.20.53.41.921.0
2021-22TOT32656537.26.3-15.341.02.3-6.933.07.2-8.287.70.86.87.710.31.30.64.42.422.0
BKN32444437.06.6-16.041.42.3-7.033.26.9-8.086.91.07.08.010.21.30.74.82.422.5
PHI32212137.75.5-13.640.22.2-6.732.67.9-8.989.20.66.57.110.51.20.23.42.321.0
2020-21TOT31444336.67.8-16.746.62.8-7.636.26.3-7.386.10.87.17.910.81.20.84.02.324.6
HOU318836.37.5-16.944.43.1-9.034.76.6-7.588.30.64.55.110.40.90.84.31.824.8
BKN31363536.67.8-16.647.12.7-7.336.66.3-7.385.60.87.78.510.91.30.84.02.424.6
2019-20HOU30686836.59.9-22.344.44.4-12.435.510.2-11.886.51.05.56.67.51.80.94.53.334.3
2018-19HOU29787836.810.8-24.544.24.8-13.236.89.7-11.087.90.85.86.67.52.00.75.03.136.1
2017-18HOU28727235.49.0-20.144.93.7-10.036.78.7-10.185.80.64.85.48.81.80.74.42.330.4
2016-17HOU27818136.48.3-18.944.03.2-9.334.79.2-10.984.71.27.08.111.21.50.55.72.729.1
2015-16HOU26828238.18.7-19.743.92.9-8.035.98.8-10.286.00.85.36.17.51.70.64.62.829.0
2014-15HOU25818136.88.0-18.144.02.6-6.937.58.8-10.286.80.94.75.77.01.90.74.02.627.4
2013-14HOU24737338.07.5-16.545.62.4-6.636.67.9-9.186.60.83.94.76.11.60.43.62.425.4
2012-13HOU23787838.37.5-17.143.82.3-6.236.88.6-10.285.10.84.14.95.81.80.53.82.325.9
2011-12OKC2262231.45.0-10.149.11.8-4.739.05.0-6.084.60.53.64.13.71.00.22.22.416.8
2010-11OKC2182526.73.6-8.343.61.4-4.034.93.5-4.284.30.52.63.12.11.10.31.32.512.2
2009-10OKC2076022.93.1-7.640.31.2-3.337.52.6-3.280.80.62.63.21.81.10.31.42.69.9
通算17122134.87.1-16.144.02.8-7.636.47.1-8.286.15.67.31.50.63.724.0
紫字 = キャリアハイTOT = 同一シーズン複数チームの合算数値は1試合平均。出典: NBA公式スタッツ